Magazine
そこにも、ここにも、あなたのとなりにも。私達に豊かな心をくれる『せいれい』たちの生みの親、YUKARIUMの原点とは。
- Feature
- Interview
あたたかく、おだやかで、どこかなつかしさを感じるキャラクター『せいれい』。
自由奔放に、だけど周りと調和しながら存在するという『せいれい』たちを、YUKARIUM氏はどのように生み出したのでしょうか。
目次
未知の世界へ飛び込む『せいれい』たち
―― HINATAへご参加いただきありがとうございます!
【YUKARIUM】
アーティストのユカリウムです。
絵画、造形、インスタレーション作品などさまざまな表現方法で芸術活動を展開しています。
東京をベースに活動しています。
―― YUKARIUMさんの描く『せいれい』は”見ようと望めばみえる”そうですが、
まさかのデジタル世界にもひょこっと現れましたね!
【YUKARIUM】
あるきっかけがあってNFTアートの領域を知り、自分の作品の中で『せいれい』は面白く楽しく展開できるのではないかと思いました。
私にとってもNFTは新しく未知なる世界です。
どうなるかもやってみなければ分からないので、そういう時は、やってみる!です。
『せいれい』のあり方は、現実世界にも通じる理想的な生き方
―― さて、YUKARIUMさんの代表作『せいれい』について詳しく伺っていきたいと思います。
『せいれい』とはどういったキャラクターですか?また、どのように誕生したのでしょうか。
【YUKARIUM】
『せいれい』は、私が2007年以降、日本とメキシコを行き来していた時期に誕生しました。
表現活動と並行して、眼に見えない存在やシャーマンなどの精神世界に惹かれていて、現代でもメキシコにはそういった文化が生きていると知り、メキシコに興味を持ったのです。
探究の旅で、たくさんの出会いがありました。
その中で、日本とメキシコは共通点が多いこと、ルーツも同じモンゴロイド、精神世界でも共通点を感じました。日本にも八百万の神々が昔からいるように、メキシコにもそういった神話や物語がたくさんある。普段から神社にお参りに行ったり、街道筋には道祖神のような存在がいたりと、日本もメキシコもそういう世界を信じて生きている民族ですよね。目に見えない存在と共に生きてきている。
―― 道祖神というと、日本でいうとお地蔵様みたいなものですよね?
道端で人々を見守ってくれている、というような。メキシコにもあるんですね。
【YUKARIUM】
そうなんです。
そんな旅をしている中で、あるときドローイング帳に描いていたものが『せいれい』でした。
ふと描いていたのだと思います。地球上に存在する自然界のエネルギー、眼に見えないものをかたちにして表現したいと思っていて、その時に自分から生まれ出たのが『せいれい』でした。
『せいれい』は代表として8種族います!
帽子の形でそれぞれ意味が違い、それがそれぞれの『せいれい』の個性です。帽子の中は、いつも楽しいことを考えていっぱいになっている。皆違っていい、お互いを認め合い存在する『せいれい』たちです。せいれいのコンセプトは、こうだったらいいなという想いです。
―― 常に楽しいことを考えて過ごし、自他を比較せず認め合うというのは、理想の生き方ですね!
YUKARIUMさんの、そのように生きたいという想いと自然のエネルギーがカタチになったのかもしれませんね。
【YUKARIUM】
そうかもしれません。
現実世界でも通じることですよね。
デジタル時代で一番身近な存在・スマートフォンに合わせたアート
―― 今やUNIQLOでTシャツやトートバッグになったり、区の冊子で賑やかに大行進するなど、様々な展開を見せる『せいれい』たちですが、次のステージとしてNFTを選んだのは何か理由があったのでしょうか?
【YUKARIUM】
時代の流れに乗ってみる、ですかね。
私の作品はデジタルではないので、NFTを知ったときに、はじめはどうかな?と思った。だけど、今はデジタルの時代。それでプラスになった生活もたくさんある。今はスマホを持ってない人はいないくらいですよね。
―― デジタルガジェットに関わらずに生活するほうが難しいくらい、身の回りにあふれてますからね。
シーズンごとに新作を配信というのは、どういった意図がありますか?
【YUKARIUM】
わたしの目標は、たくさんの人がアートを身近に、生活に取り入れて楽しんでもらいたいと願っています。それで、『せいれい』がスマホにいたら、アートを手元に持って、毎日楽しく過ごせるな!と思ったわけです。
”幸せハッピー!”がコンセプトの、スマホ壁紙『ハンディ・せいれい』。名前もなんだかワクワクするでしょう!
普段は目に見えない『せいれい』が、スマホを開けば、あなたの手元に現れる。
せっかくなら、季節ごとに違う『せいれい』が現れたらさらに愉快だろうと。
―― スマホの中でわちゃわちゃしている『せいれい』を想像しちゃいました(笑)
【YUKARIUM】
どんどん集めたくなる(笑)
そして私の『せいれい』の腕もあがる(笑)
―― なんという一石二鳥(笑)
アートとは心を解放し、感情とエネルギーをカタチにすること
―― そういえばYUKARIUMさんは、アートクラブや舞台の活動などもなさっているんですね。
そちらはどんなことをされているんですか?
【YUKARIUM】
私の作品は、『せいれい』、稲穂の自作の筆で描く『わら筆ドローイング』、音舞台『精霊の夜』とあります。それぞれ全然違う表現なのですが、インスピレーションの源は全部同じで、大いなる地球から感じたものです。
心の中にある感情と湧き上がるイメージをまぜ合わせながら、さまざまに変化をしながら作品を作っています。それら”眼に見えないもの”をかたちにしたのが私の作品です。
―― 作品の根幹はすべて同じということなんですね。
では、アートクラブについてはいかがでしょうか?
【YUKARIUM】
アート・クラブを始めたきっかけは、子どもを持ったことです。
自分のやっていることと子どもがつながるといいな、と思って。
特に対象年齢は決めてないのですが、今は、3歳~小学生3年くらいの子どもたちと親御さんと、楽しくいろいろなアート体験をしています。季節感や、日本の和のもの、ときには屋外で楽器を持ってパフォーマンス活動したこともあります。
アートは心を解放するので、解き放たれた瞬間の子どもたちはキラキラ輝いています。私もそれを見るのが嬉しいです。
私のクラブでは、基本的に自由に制作します。
毎回作るもののテーマはありますが、その中でどんな風に作ってもいい。
あ、こうやったら面白そう!という、子どもたちの思いつきをかたちにすることで、私も、へ~これいいね!という気づきにつながることがあります。
アートは自由!が口癖かも(笑)子どもたちも真似て言っています。
―― 子どもの発想力って面白いですもんね。純粋さというか自由さというか。型破りで自由奔放で。
【YUKARIUM】
アートには年齢の制限もありません。
子どもたちに付き添う保護者の方もやってみたら楽しい!という声を頂いて、ならば、皆一緒にアートしよう!ということで、親御さんもやりたい方は一緒に制作しています。
誰でも、好きだなと思うことを純粋に楽しんでほしいのです。
―― 地域に貢献し、未来のアーティストを育てるという点でも素晴らしい活動だと思います。
自分の作品に注力するだけがアーティストではない、ということですね。
『せいれい』で挑戦したいこと
―― 今回、NFTに4種類の『せいれい』がお目見えしましたが、今後はどんな『せいれい』が登場するんでしょうか?
【YUKARIUM】
季節を楽しむ『せいれい』を描いていきたいです。
世界を見渡せば、季節が逆の国もありますが、まずは日本の四季から合わせてスタートして、4シーズン描いていたらそのうちどれかは当たるので、大丈夫!(笑)
―― 確かに(笑)
では、イラスト作品以外にやってみたいことなどはありますか?
【YUKARIUM】
『せいれい』のスマホ壁紙からNFTを始めてみて、ゆくゆくは『せいれい』を動かしたいです。ぽちっとスイッチを押すと、せいれいがふんわり現れて、やあ!って挨拶したり、おやすみ~ってバイバイしたら胸キュンです。
せいれいをダンスさせたい。私の中でせいれいたちは、いつでも動いています。
―― それは最高にかわいいと思いますので、ぜひ実現してほしいですね!
今後の『せいれい』の展開に注目していきたいと思います!
YUKARIUM
YUKARIUM
NFTプラットフォーム「HINATA」(2022年1月11日公開)